Microsoftは本日、Windows Subsystem for Linux(WSL)の最新プレビューアップデート「WSL version 2.0.0」をリリースしました。
最新版にはautoMemoryReclaimやSparse VHDといった、メモリやディスクスペース管理に役立つ実験的な機能が追加されているほか、複数の改良が行われています。
オプトインとして以下のような実験的な機能が追加されています。
- autoMemoryReclaim – キャッシュされたメモリを再利用することで、WSL VM のメモリを縮小する。
- Sparse VHD – Automatically shrinks the WSL virtual hard disk (VHD) as you use it
- Mirrored mode networking – ネットワークの互換性を向上させたWSLの新しいネットワークモード
- dnsTunneling – WSLがDNSリクエストを解決する方法を変更し、ネットワークの互換性を向上
- firewall – WSLにWindowsファイアウォールルールを適用し、WSL VMの高度なファイアウォール制御を可能にする。
- autoProxy – WSLが自動的にWindowsからのプロキシ情報を使用するようにし、ネットワークの互換性を向上させる。
これらの新機能を使用するには、.wslconfigをWindowsのホームディレクトリに作成し(例: c:\Users\ユーザー名\.wslconfig)、次のように指定します。
autoMemoryReclaim=gradual | dropcache | disabled networkingMode=mirrored dnsTunneling=true firewall=true autoProxy=true
例えば、autoMemoryReclaimをgradualに設定すると、5分間アイドル状態になった際にWSLがLinuxにキャッシュされたメモリの解放をはじめ、Windows側で再利用できるようになります。またsparseVhdを有効にすると、通常使用するにつれて大きくなるWSLの仮想ハードディスク(VHD)を自動的に小さくすることが可能です。
新機能の詳細は公式ブログで確認可能です。