GnuCOBOLがついに成熟。あらゆる環境でプロプライエタリな製品と争えるように

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GnuCOBOLは、「産業的に成熟し、あらゆる環境でプロプライエタリな製品と競争できるようになった」と、開発者のFabrice Le Fessant氏がFOSDEMの講演で語った事がわかりました(The New Stack)。

GnuCOBOLは、COBOLソースコードを実行可能なアプリケーションに変換します。多くのプラットフォームに対応し、Linux、BSD、多数の商用Unix、macOS、Windows、さらにはAndroidでも動作し、最新バージョンのv.32は、多くの商業環境で使用されています。

COBOL(Common Business-Oriented Language)は1959年、主に大企業の財務・人事部門向けの高級言語として登場し、現在ではISO標準となり、最新版(v 35.060)は2023年に発行されています。

レガシー言語と見なされること多いCOBOLですが、いまだに多く利用されていて、800億行ものCOBOLソースが存在すると推定されています。また現在でもCOBOLは年間15%ずつ成長を続けているともされています。

GnuCOBOLの開発を率いるSimon Sobisch氏は、GnuCOBOLは銀行のバックエンド・アプリなどで多くの商用展開が見られており、その多くはMicro Focusからの移行で、ユーザーからパフォーマンスの向上が報告されていると説明しています。

フランスのDGFIP連邦政府機関は、Le Fessant氏の会社の助けを借りて、GCOSメインフレームからGnuCOBOLに移行を行ったとのことです。

GnuCOBOLではHello Worldを出力するプログラムは以下のようになります。

IDENTIFICATION DIVISON
 
PROGRAM-ID. prog
 
DATA     DIVISION
 
WORKING-STORAGE-SECTION
 
01 var-string PIC X(20) VALUE "Hello World"
 
PROCEDURE     DIVISION
 
DISPLAY var-string
 
END PROGRAM prog

COBOLを読み書きできるプログラマーは少数派だと思いますが(?)、それだけに根強い需要があるのかもしれません。

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