先日元MicrosoftのベテランエンジニアがWindows 11のパフォーマンスが「滑稽ほど悪い」と批判して注目を集めました。同氏はIntel Core i9プロセッサと128GBのメモリを搭載した高速PCでも、スタートメニューがスムーズに動かない様子を撮影し、Windows 11がキビキビと動かないことを指摘したのです。
同氏の主張はソーシャルメディアでも共感を集めていたなか、Microsoftのユーザーエクスペリエンス(UX)部門の元責任者、ジェンセン・ハリス氏もMicrosoftの姿勢を批判したことがわかりました(Neowin)。
ハリス氏は、MicrosoftがWindows 11のスタートメニューでテストしている新しい広告システムに対する失望を皮肉交じりに主張しています。
Hard to believe I left the Windows UI team a full 10 years ago, but I guess the math checks out! pic.twitter.com/nnrawCQ2fT
— Jensen Harris (@jensenharris) April 12, 2024
同氏はThe Vergeの記事の一部である「Microsoftは10年以上前からWindows内で広告の実験を行っている」という内容に反応し、「私が10年前にウィンドウズUIチームを去ったとは信じがたいが、計算は合っているようだ!」とコメントしています。
ハリス氏の反応は、同氏が10年前に退社して以来Microsoftのやり方に満足していないことを示唆しているものと思われます。
なおMicrosoftは、Windows 11のベータビルド22635.3495で、スタートメニューにおすすめアプリを表示する新しい機能を導入しました。広告関連機能はこれだけでなく、広告のためだけの「おすすめ」ボタンをタスクバーに追加する計画も進めているようです。
広告はユーザーにとって煩わしいだけでなく、バックグラウンドで動作することで、システムのパフォーマンスが悪化する懸念があると考えられています。