ReactOS開発チームは5月11日(現地時間)、過去2ヶ月間の進捗状況をまとめた最新のニュースレターを公開しました(Phoronix)。
ReactOSは、Windowsとバイナリレベルの互換性を持つことを目指して開発が進められているオープンソースのオペレーティングシステムです。
ニュースレターによると、開発チームは最近SMPサポートのための努力を続けており、開発者の一人であるTimo Kreuzer氏のおかげで、AMD64アーキテクチャにおけるSMPのサポートが大幅に改善されたとのことです。プロセッサのフリーズと切替、プロセッサ間の割り込み(IPI)の基本的なサポート、デバッグ、その他機能が利用可能となっています。
ただし、SMPはまだ開発中の機能で、安定版でマルチコアがサポートされる日程は明らかにされていません。
さらに、GCC 13への対応が行われていて、GCC 13ビルド環境からコンパイルして実行することができるようになりました。Wineプロジェクトから導入したユーザーモードモジュールの更新や、非同期ネットワーク接続のサポート、オーディオの改善、新しいATAストレージドライバ、その他の改善にも取り組んでいます。
ReactOS開発チームが行っている作業の詳細はこちらで確認可能です。
タイトル | ReactOS | |
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公式サイト | https://reactos.org/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/34-reactos | |
説明 | Windows NT互換を目指すオープンソースのOS。 |