AppleがiPhone/iPad向けのPCエミュレーターアプリ「UTM」の登録申請を却下した事がわかりました(Neowin)。
Appleは最近、App Storeのポリシーを改定し、サードパーティのゲームエミュレータアプリをApp Storeで公開可能としました。実際にガイドラインの変更後、ProvenanceやDelta、RetroArch、PPSSPPなどさまざまなゲーム機のエミュレーターが公開されています。
しかし今回、Appleは「PCはゲーム機ではない」と判断し、UTM SE(ジャスト・イン・タイムが無効化された審査用提出バージョン)の申請を却下したとのこと。UTMはAppleがEUのサードパティApp Storeへのアプリの掲載もブロックしていると主張しています。
— UTM (@UTMapp) June 9, 2024
UTMによると、Appleは「ミニアプリ、ミニゲーム、ストリーミングゲーム、チャットボット、プラグイン、ゲームエミュレータ」を対象とするルール4.7に違反していると判断し登録を拒否したとのことです。EUのストアへの掲載に関しては、ルール2.5.2に違反しているとの通達を受けたそうです。
以下ルール2.5.2です:
Apps should be self-contained in their bundles, and may not read or write data outside the designated container area, nor may they download, install, or execute code which introduces or changes features or functionality of the app, including other apps.
アプリはバンドル内で自己完結しているべきであり、指定されたコンテナ領域外のデータを読み書きすることはできません。また、他のアプリを含め、アプリの特徴や機能を導入または変更するコードをダウンロード、インストール、または実行することもできません。
UTMは裁定に異議を申し立てるつもりはなく、UTM SEの承認を得ることは争うに値しないとコメントしています。