Intel、第13/14世代CPUがクラッシュする問題の修正パッチを公開。パフォーマンスへの影響は軽微か?

[PR]記事内のアフィリエイトリンクから収入を得る場合があります
  • URLをコピーしました!

14THGENDESKTOP 800x532

Intelの第13/14世代CPUがクラッシュするという深刻な不具合が世間を騒がせています。

Intelによればこの問題は「不正な電圧要求」、特にチップの最低動作電圧の上昇に起因する「動作電圧の上昇」に端を発しているそうで、「電圧上昇イベントは時間とともに蓄積され」、最終的にはプロセッサにダメージを与え、システムのハングアップやクラッシュを引き起こす可能性があるとのこと。

Intelはこれらの電圧上昇要求を修正するマイクロコードアップデートを提供すると発表していましたが、計画通りマイクロコードアップデートの提供が始まったことがわかりました(Ars Technica)。

今回のマイクロコードアップデートはソフトウェアアップデートで展開できず、基本的にはBIOSアップデートが必要となる見込みです。メーカー製のPCは、Windows UpdateやOEM独自のアップデートソフトウェアによって配信される可能性がありますが、自作PCの場合は、マザーボードメーカーのWebサイトでモデルを検索し、該当するBIOSアップデートを手動でダウンロードしてインストールする必要があります。

すでにMSIとASRockは700シリーズチップセットを搭載したほとんどのマザーボード向けのアップデートをリリースしており、Asusも一部の700シリーズボードでベータアップデートの提供を開始しています。リースノートにマイクロコード0x129が記載されている場合は、アップデートが適用されていることを意味します。

CPUへの電圧関連のダメージは元に戻せないため、できるだけ早く修正を適用することが重要です。ハングアップやクラッシュ発生した場合、残念ながら、CPUはすでに修復不可能なダメージを受けており、交換するか新しいものと交換する必要するほかありません。

交換が必要な場合、インテルは該当CPUの購入者に2年間の保証サービスを追加で提供する予定です。リテールボックス入りのCPUを購入したユーザーは、インテルに直接問い合わせることができます。メーカー製PCの場合はそのメーカーに問い合わせる必要があります。

なおパッチによりCPUのパフォーマンス低下が懸念されていますが、Intelの内部テストによると、パフォーマンスへの影響は一部のテストで中程度の影響があった以外は、実行毎のばらつきの範囲内だとのこと。

Intel’s internal testing—utilizing Intel Default Settings—indicates performance impact is within run-to-run variation (eg. 3DMark: Timespy, WebXPRT 4, Cinebench R24, Blender 4.2.0) with a few sub-tests showing moderate impacts (WebXPRT Online Homework; PugetBench GPU Effects Score). For gaming workloads tested, performance has also been within run-to-run variation (eg. Cyberpunk 2077, Shadow of the Tomb Raider, Total War: Warhammer III – Mirrors of Madness) with one exception showing slightly more impact (Hitman 3: Dartmoor). However, system performance is dependent on configuration and several other factors.

Intelの内部テスト(Intel Default Settingsを使用)によると、パフォーマンスへの影響はラン・トゥ・ランのばらつきの範囲内であり(例:3DMark: Timespy、WebXPRT 4、Cinebench R24、Blender 4.2.0)、いくつかのサブテストでは中程度の影響が見られました(WebXPRT Online Homework、PugetBench GPU Effects Score)。テストしたゲーム・ワークロードについても、性能は実行ごとのばらつきの範囲内に収まっています(Cyberpunk 2077、Shadow of the Tomb Raider、Total War: Warhammer III - Mirrors of Madnessなど)。ただし、システム性能は構成やその他いくつかの要因に左右される。

IntelはCPUが損傷したかどうかをユーザーが簡単にテストできる方法を開発中で、他の修正方法も検討しているそうです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次