Appleは今年、iOS 18やiPadOS 18と同時にmacOSのメジャーバージョンアップ版「macOS Sequoia」をリリースしました。例年にない早期の公開ですが、この事が影響したのか(?)、特定のセキュリティ関連製品やアプリケーションで問題が報告されている事がわかりました(AppleInsider)。
TechCrunchが木曜日に報じた情報によると、macOS Sequoiaは、CrowdStrikeやSentinelOneなどが開発したさまざまなセキュリティツールの機能に影響を与えているそうです。
セキュリティ研究やユーザーがRedditや各種のSNSに問題を投稿しており、問題の原因は不明であるものの、ネットワークまたはファイアウォール関連の問題が発生している模様。Mac管理者向けのSlackチャットルームで、CrowdStrikeのセールスエンジニアは、「ネットワークスタックの変更でかなり多くのことが起こっている」と述べ、macOS Sequoiaに対するCrowdStrikeのサポートは遅れるだろうとコメントしています。
同じSlackチャンネルで、SentinelOneのサポートアカウントもmacOS Sequoiaの問題に言及し、OSをアップデートしないようユーザーに呼びかけています。また、ESET社もmacOS Sequoiaのネットワーク関連の問題について警告し、ソフトウェアをmacOS Sequoiaと互換性のある最新バージョンにアップデートするよう促しています。
macOS Sequoiaの問題は、セキュリティティ研究者によっても指摘されていて、Will Dormann氏とWaclaw Jacek氏はmacOS SequoiaのファイアウォールとDNSの問題を報告しています。macOS Sequoiaのファイアウォール内で着信接続をブロックすると、DNSリクエストへの返信もブロックされ、問題が発生する可能性があるとのこと。
Dormann氏はまた、macOS Sequoia上のChromeおよびChromiumベースのブラウザに関連すると思われる問題も指摘していて、macOSのファイアウォールでGoogle Chromeの着信接続をブロックすると、大容量のダウンロードが停止するとしています。
その他Redditユーザーからも、macOS Sequoia上のFirefoxウェブブラウザに関する問題が報告されています。
macOS Sequoiaのリリースは例年と比べるとかなり速く、安定性や安全性を重視する方は、もうしばらくアップデートを待ったほうがよいかもしれません。