モダンなコマンドラインシェル「fish shell」の最新ベータ「fish-shell 4.0b1」が12月17日リリースされました。
4.0は大規模なアップデートで、特に従来のC++のコードがRustに移植され、基盤から再構築されたことが注目されています。Rustは最近注目のプログラミング言語で、C++からRustへ以降するために提出されたプルリクエストにも以下のような賛成コメントが多数寄せられています。
- 誰もC++やCMakeが好きではないし、古いツールチェーンから脱却するための明確な道筋もない。
- C++はレガシーな言語になりつつあり、将来的に貢献者を見つけるのは難しくなるだろう。
- Rustは、並行関数実行をオンにするために必要なものだ。
- Rustで書かれていることは、フィッシュがモダンで関連性のあるものとして認識され続けるのに役立つだろう。
プルリクエストが提出されたのは2023年1月なので、2年ほどかけてC++からRustの移行が実現したことになります。実際GitHubリポジトリの言語情報グラフも「Rust 71.2%」となっています。
fish-shell 4.0b1では、より自然なキーバインディングや拡張された履歴検索など、コマンドラインを使いやすく、楽しくするための新機能が多数搭載されています。
新バージョンのリリースノートはこちらで確認可能です。