
2025年10月のWindowsセキュリティアップデートを適用した環境で、一部のPCが突然BitLocker回復画面で起動する問題が発生しています。Microsoftはこの不具合を正式に認め、特に企業環境のPCに影響が出ていると警告しています。

この問題は、Windows 10 22H2(KB5066791)、Windows 11 24H2/25H2(KB5066835)に影響し、主にIntel製CPUを搭載して「Modern Standby」機能を有効にしているPCで発生します。
BitLocker回復は通常、TPMやファームウェア変更などのセキュリティ上の異常時に発動しますが、今回はアップデート後に誤って起動している模様。Modern Standby中のファームウェアやTPMの状態変化がBitLockerのセキュリティチェックに引っかかっている可能性があると考えられます。
目次
対処方法と回避策
BitLocker回復画面が表示された場合、BitLockerキーを入力すれば通常通り起動可能です。

IT管理者向けには「Known Issue Rollback」ポリシーが配布されており、適用することで不具合を元に戻すことができます。Microsoftは問題の原因を調査していて、今後追加の情報を提供する予定です。
まとめ
Windows 11ではすべてのエディションでBitLockerがデフォルトで有効となっており、ドライブ暗号化が標準化されています。BitLocker回復画面が表示される不具合は今年の5月にも発生しているため、BitLockerキーの保管場所を確認・管理しておくことが重要です。
[via Windows Latest]
