Windows 10 Version 22H2の5月の月例更新プログラムKB5058379を適用した環境で、BitLocker回復画面が表示される問題が報告されています。
先日お伝えした時点では、Microsoftはまだ公にはこの問題を認めていませんでしたが、その後、既知の不具合のリストに追加されていることがわかりました(BleepingComputer)。
Windows 11 Version 22H2の既知の不具合をまとめたリストには以下のような項目が追加されています:
この不具合は「第10世代以降のIntel vProプロセッサで Intel Trusted Execution Technology (TXT) が有効なデバイスで」発生するとのこと。KB5058379をインストールするとlsass.exe が予期せず終了し、自動修復がトリガーされる可能性があり、BitLockerが有効になっているデバイスでは、自動修復を開始するために BitLocker回復キーの入力が必要となるそうです。
影響を受けたデバイスでは、KB5058379のインストールが複数回試行されたり、再起動ループが発生します。また以下のような症状も発生します。
- イベント ID 20 は、システム イベント ログの Windows イベント ビューアーに表示される場合があります。"インストール エラー: Windows は、エラー 0x800F0845: 2025-05 x64 ベースのシステム (KB5058379) のWindows 10 22H2 の累積的な更新プログラムで、次の更新プログラムをインストールできませんでした。
- イベント ID 1074 がシステム イベント ログに表示される場合があります。"システム プロセス 'C:\WINDOWS\system32\lsass.exe' が状態コード -1073740791 で予期せず終了しました。
なおコンシューマーデバイスは通常、Intel vPro プロセッサを使用していないため、この問題の影響を受ける可能性は低くなります。Microsoftは問題の解決向けて緊急に取り組んでおり、数日以内にMicrosoft Update Catalogで帯域外の更新プログラムをリリースする予定です。