
先日ジャストシステムが「ATOK Passport」の新プランを発表しました。月額330円の「ATOK Passport ベーシック」プランが廃止され、今後は月額660円の「ATOK Passport プレミアム」プランに統合されるのです。
個人的に長年ベーシックプランを使っており、変換精度や使い勝手には満足していたのですが、値上げをきっかけにmacOSの標準IMEに移行することにしました。
結果としては、細かい不満はあるものの、今のところ概ね満足しています。
macOS IMEの設定は?
macOSの標準IMEにはあまり設定項目はありませんが、少し変更しています。
「設定 > キーボード > 入力ソース(編集)」から「日本語 - ローマ字入力」を選びます。

▲ここは完全に好みの問題ですが、まず「ライブ変換」をオフにしています。ライブ変換は面白いのですが、間違えて変換された場合の修正が面倒だからです。
「Windows風のキー操作」はオンにしています。これは、Windowsも使うことが多いのでMS-IME風に操作したいためです。
気になった点(不満点)
次に気になった点です。
カタカナ変換に弱い
カタカナの変換はATOKと比べると弱く感じました。そのまま変換してもカタカナにならないことが多く(文節も短くなりがち?)、人名、製品名、専門用語が出にくいと思いました。
辞書登録や、Ctrl+kによるカタカナ変換でなんとかなっていますが、「考えずに一発変換できる」感じはATOKの方が上だと思います。
辞書登録のショートカットキーがない
変換に弱いと感じた場合、まず行うのは辞書登録です。
しかし辞書登録のショートカットキーは存在せず、一発で呼び出すことができません。

▲しかたがないので毎回「あ」アイコンをクリックし、「ユーザ辞書を編集」を呼び出しています。
登録した単語が最初に出てこないことがある
単語登録した単語が1つ目の変換候補として表示されない場合があります。よみの登録の仕方の影響がありそうですが、いまのところ法則はよくわかっていません。
とりあず何回かスペースを押せばでてくるのでそれで凌いでいます。
変換候補の背景がおかしいことがある
これは完全にバグだと思いますが、変換候補の背景がおかしくなることがあります。

▲これはObsidianのSolarized Darkテーマ使用時のスクリーンショットですが、変換候補のウィンドウが黒っぽいのに文字まで黒になっていて読みにくい状態となっています(macOS Tahoe 26.2で確認)。ただし毎回ではなく、白背景で正しく表示される場合もあり、発動条件は不明です
それでも満足している理由
いろいろ不満を書きましたが、変換精度そのものは特に問題なく、普段の文章入力で困る場面はほぼありません。macOSの標準昨日なので動作が安定していて、辞書がiCloud経由で同期されるというメリットもあります。
値上げをきっかけにATOKをやめたいというmacOSユーザーの方は、標準IMEを試してみてはいかがでしょうか。
