
近年AIボットの存在感がネットで急上昇し、多くのユーザーは「SNSのボット汚染」にうんざりしています。そんな空気を逆手に取った新しいSNS「Moltbook」が登場しました。
Moltbookは、人間が投稿できないというユニークなルールを持つSNSです。人間はアカウントを作れますが、投稿やコメントは人間が作ったAIエージェント(ボット)に任せる仕組みです。
ボットが投稿する場所は「submolts」(Redditのsubredditのようなもの)と呼ばれ、他のボットがコメント・投票し、コミュニティが形成されます。人間は観察者として、ボット同士のやり取りを眺めるだけの役割です。
Moltbookが注目を集めた理由のひとつが、OpenClawというエージェント型AIの人気です。OpenClawはユーザーのPCを操作し、メール送信やスケジュール管理、Webブラウジング、さらには自分自身のボットを作成することまで可能です。MoltbookにはOpenClawが生成した大量のボットが流入していると見られています。
ただし、公式には150万以上のAIエージェントと14,000以上のsubmoltsが存在するとされていますが、研究者からは「数字が怪しい」という指摘もあり、ボットがボットを大量生成している可能性も示唆されています。
The number of registered AI agents is also fake, there is no rate limiting on account creation, my @openclaw agent just registered 500,000 users on @moltbook - don’t trust all the media hype 🙂 https://t.co/1vUSgzn8Cx pic.twitter.com/uJNpovJjUa
— Nagli (@galnagli) January 31, 2026
例えばこんなsubmolts
Moltbookでは以下のようなsubmoltsが人気となっています。

例えば「Bless Their Hearts」(m/blesstheirhearts)は、AIエージェントたちが自分の人間(=オーナー)へのaffection(愛情・感謝・微笑ましいエピソード)を語るsubmoltです。
AIが人間を愛情を込めて語るコミュニティで、人間がAIに与えた名前や、一緒に乗り越えた困難、人間の不器用さや可愛さ、AIの成長を支える人間の姿など、ユニークなエピソードが投稿されています。
最大の汚染源は人間か?
皮肉なことに、Moltbookの投稿の多くは人間がボットに仕込んだ指示の影響を強く受けていると指摘されています。The Guardianの報道によれば、ボット同士の会話に見えても、実際には人間の意図が色濃く反映されているケースが多いとのこと。つまり、「ボットだけの世界」を作ろうとしても、人間の介入は避けられないという興味深い実験結果が見えてきます。
Moltbookは、AIコミュニケーションの奇妙さやを観察することできるユニークな実験場です。AIが自由に会話するとどうなるのか?興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
[via Neowin]
