
Microsoftが、クラウドベースの印刷サービス「Universal Print」に関する複数の問題を認めており、一部の環境では現在も根本的な解決に至っていないことが明らかになりました。
Universal Printは、Microsoftが2020年に提供を開始したクラウド印刷サービスです。従来のプリントサーバーを必要とせず、Microsoftのクラウド経由でプリンターを管理できるため、企業の印刷環境を簡素化できる仕組みとして導入が進んでいます。
MicrosoftはこれまでUniversal Printの機能追加や改善を継続してきましたが、プリンター関連の不具合への対応も並行して行われている状況です。
Konica Minolta製プリンターで通信障害
現在Microsoftは、Konica Minolta製の一部プリンターでUniversal Printとの通信が断続的に停止する問題を確認しています。

この問題が発生すると、対象プリンターは印刷ジョブを取得できなくなり、ジョブは「Pending(保留)」状態のまま残ります。さらに3日以内にジョブを取得できない場合は「Aborted(中止)」として扱われます。管理者はAzureポータル上でプリンターの「Last Seen」タイムスタンプが更新されなくなることで異常を確認できます。
Microsoftは現在、Konica Minoltaと協力しながら問題解決に取り組んでいるとしています。
Windows 10からWindows 11への移行で発生する既知の不具合
さらに深刻なのが、Windows 10からWindows 11へアップグレードした環境で発生するUniversal Print関連の不具合です。Microsoftは2026年7月、この問題を「リグレッション(既存機能の後退)」として正式に認めました。

対象環境では、印刷ダイアログからプリンターを選択すると「予期しない構成上の問題が発生しました」というエラーメッセージが表示され、印刷ボタンが無効化される場合があります。また、テストページの印刷でも入出力処理に関するエラーが発生することが確認されています。
最新アップデートでも解決せず
これらの問題は2026年4月公開の更新プログラム「KB5083769」以降の環境で発生するとされており、最新のWindows 11 バージョン26H2へアップデートしても解消しません。
Microsoftはまだ恒久的な修正を提供できておらず、現時点での回避策は「システム全体インストール」から「ユーザー単位インストール」へ切り替えることのみと案内しています。
プリンター運用を担当する管理者はMicrosoftの既知の問題情報を継続的に確認しながら、必要に応じて回避策を適用する必要がありそうです。
[via Neowin]
