Appleは本日、OS X Yosemiteの最新安定版「OS X Yosemite 10.10.3」をリリースしました。YosemiteユーザーはMac App Store経由で最新アップデートをダウンロードすることができます(MacRumors、iDownloadBlog)。同時に「OS X Yosemite 復旧アップデート 1.0」、「Command Line Tools 6.3」などもリリースされています。
OS X 10.10.3は、不具合の修正がメインだった10.10.1、10.10.2と異なり、新しい「写真」アプリのような新機能が追加されていることが特徴です。「写真」アプリは作年の2014年WWDCでお披露目され、2015年初頭に公開されると約束されてきたもの。iPhoneとApertureを置き換え、iCloud Photo Libraryや、Photos for iOSアプリと連携できるところも特徴となっています。
目次
10.10.3の新機能
リリースノートによると、OS X Yosemite 10.10.3では、新しい“写真”アプリケーションの追加と、安定性、互換性、セキュリティの改善が行われています。
「写真」アプリには以下のような機能が実装されています。
- “モーメント”表示、“コレクション”表示、“年”表示で、写真を撮影日時や撮影地別にブラウズする
- “写真”タブ、“共有”タブ、“アルバム”タブ、“プロジェクト”タブで、ライブラリ内を効率的に移動する
- すべての写真とビデオを元のフォーマットとフル解像度で iCloud フォトライブラリに保存する
- Mac、iPhone、iPad から、または Web ブラウザで iCloud.com から、iCloud フォトライブラリに保存された写真やビデオにアクセスする
- 高性能で使いやすい編集ツールを使ってワンクリックやスライダ操作だけで写真を美しく仕上げる、または詳細コントロールを使って写真を微調整する
- 簡単に操作できるブック作成ツール、Apple がデザインした新しいテーマ、新しく追加された正方形ブックフォーマットを活用して、高品質なフォトブックを作成する
- 新しい正方形サイズやパノラマサイズでプリントを注文する
このアップデートでは以下の改良も行われています。
- 新しい絵文字を 300 個以上追加
- “調べる”機能に Spotlight の検索候補を追加
- Safari でプライベートブラウズの使用時に閲覧した Web サイトのファビコン URL の保存を廃止
- Safari の安定性とセキュリティを向上
- さまざまな Wi-Fi 使用状況でのパフォーマンスと接続性を向上
- キャプティブ Wi-Fi ネットワーク環境との互換性を向上
- Bluetooth デバイスの接続が解除される問題を解消
- 再起動後にデスクトップピクチャが変更される問題を解消
- 画面共有の信頼性を向上
新機能に関して、MacRumorsが早くもハンズオン動画を作成しています。
忘れていけないTrimの無効化
Trim Enablerを使っている方は、OS Xをアップグレードする前に、「オフにしてからアップグレード」するようおすすめします。これを怠るとグレー画面で起動できなくなることもありますのでご注意を。以前まとめた記事が今回もそのままあてはまります。