開発者のAlexander Graf氏が、AppleのM1チップ搭載Macで、ARM版Windows 10の仮想化に成功したことを報告して注目を集めています。
その後、同氏が公開した手法を用いて、別の開発者がM1 Mac上で動作するARM版Windows 10のGeekbenchスコアを測定したところ、Microsoft SQ2を搭載したSurface Pro Xのスコアを上回っていることが判明しています(MSPoweruser)。
Some GeekBench* scores, not yet tuned (like topology and whatever) about Windows on M1:
GB5 https://t.co/ifUGPnpTDI
GB4 aa64 https://t.co/jpCfcNlRRc
GB4 XtaJIT (x86) https://t.co/nfUImwJmz8*: I don’t like GB for technical reasons, but the score is provided for curiosity
— Sunshine Biscuit at scale 🍪 (@imbushuo) November 28, 2020
Geekbench 5のスコアは以下の通りです(数値はシングルコアスコア / マルチコアスコア)
- M1 MacBook Pro 13インチ: 1737 / 7549
- M1 Macで動作するARM版Windows 10: 1288 / 5449
- Surface Pro X: 799 / 3089
M1 MacBook Proのスコアはネイティブ実行時に圧勝しているだけでなく、仮想化した状態でもSurface Pro Xを上回っていることがわかります。
なおx86版のGeekbench 4を動かした場合のスコアは以下の通りです
- M1 Macで動作するARM版Windows 10: 2553 / 8917
- Surface Pro X: 2019 / 6646
現在、ARM版Windows 10のライセンスは単体で販売されていませんが、もしM1 Mac向けにライセンスが提供されることになれば、理想のWindowsノートが実現することになるのかもしれません。