Debianプロジェクトは3月27日(現地時間)、Debian 10の最新安定版「Debian 10.9」をリリースしました(Phoronix)。
Debian 10.9は、2019年7月に公開された「Debian 10 "buster"」の9番目のアップデートとして、セキュリティ問題の修正や、いくつかの重大な問題に対する調整が行われています。ポイントリリースはパッケージの一部が更新されただけで、既存の環境からそのままアップグレード可能です。また既存のインストール用のISOイメージをそのまま使用し続けることもできます。
Debian 10.9では、fwupdパッケージのSBATサポートの追加や、生成されたパスワードがログファイルに記録されないようにするためのcloud-initのセキュリティ修正、Intel CPU マイクロコードの更新、最新のLinux 4.19 カーネルパッチの組み込み、その他多種多様なバグ修正やセキュリティ更新が行われています。
Debian 10.9 のセキュリティアップデートやその他のパッケージ変更の詳細はDebian.orgで確認可能です。なお、Debianの次期メジャーバージョン、Debian 11 "Bullseye" は年内のリリースに向けてハードフリーズに入っています。