GNU Wgetの後継版、「GNU Wget2 2.0」が9月26日(現地時間)にリリースされました(Phoronix)。
Wget2はオリジナルのWget同様に、ファイルやWebページを再帰的にダウンロードすることができるダウンロードツールです。libwgetを利用して、スクラッチから設計、作成され、Webクライアントに必要な基本機能を提供します。
Wget2のダウンロードはマルチスレッドで動作し、高速な操作を可能にするために「最新」の機能を使用しています。HTTP2、HTTP圧縮、並列接続、If-Modified-Since HTTPヘッダの使用などにより、多くの場合、Wget2はWgetよりもはるかに速くダウンロードが可能となります。
HTTP2アップロードや、--download-attrオプションを利用した、HTML5の"download "属性のサポート、"Accept-Encoding: lzip"のサポート、GNU Wgetとの後方互換性を向上させる様々なオプションの追加、出力のターミナルハイパーリンクのサポート、その他様々な改良や修正が行われています。OpenSSL統合の改善点としては、ALPNのサポート、OCSPのサポートとOCSPのステープリング、メモリリークの修正などがあげられます。
GNU Wget2 2.0の詳細な変更点のリストはGNUメーリングリストで確認可能です。