Microsoftが昨日公開した、Windows 10 Version 20H2/21H1/21H2用のプレビューアップデートKB5011543で、1月の更新プログラムKB5009596以降を適用した環境で発生する、BSODを引き起こす可能性のある重大なBluetoothのバグが修正されていたことがわかりました(Neowin)。
Windows 10の既知の不具合をまとめたリリースヘルスページには以下のような情報が掲載されています。
不具合の内容は、KB5009596以降の更新プログラムをインストールした後、WindowsデバイスとBluetoothデバイスをペアリングしている一部の組織で、ブルースクリーンと「Stop code: IRQ NOT LESS OR EQUAL」と共に、「デバイスに問題が発生したため再起動が必要です」というエラーメッセージが表示されるというもの。
対象となるデバイスでは、イベントビューアのシステムログに「Microsoft-Windows-WER-SystemErrorRe event 1001」というエラーが記録されるそうです(テキストは「The computer has rebooted from a bugcheck」。バグチェックは0x0000000a) 。
この問題はBluetooth A2dpプロファイルに影響を与える、特定のConfiguration Service Provider(CSP)ポリシーが設定されている場合に発生し、次の2つのシナリオのいずれかで発生する可能性があります。
- Windowsクライアント端末がスマートフォンや他のオーディオ機器とBluetoothでペアリングしていた場合、更新プログラムのインストール終了後の再起動時に、Windowsクライアント端末がBluetoothでペアリングされる。
- アップデートインストール後、ユーザーがアップデートしたWindowsクライアント端末と新しいスマートフォンやオーディオ機器をBluetoothでペアリングする。
CSPは一般的に企業環境に関連するもので、ホームユーザーはこの影響を受けない可能性が高いと考えられています。
IT管理者向けの回避策も提供されており、Intuneなどのツールを使用している場合、更新プログラムをインストールする前に、次の手順でWindowsレジストリを変更すると良いとのこと。
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\PolicyManager\current\device\Bluetooth」に移動。
- ServicesAllowedList値に、{0000110a-0000-1000-8000-00805f9b34fb}と {0000110b-0000-1000-8000-00805f9b34fb}というレジストリエントリを追加する。
詳細はこちらで確認可能です。