Internet Explorer 11(IE11)のサポートが6月15日をもって終了しました。Microsoftはすでに、Windows 10/Windows 11環境のデフォルトブラウザを「Microsoft Edge」とし、企業向けにはIEモードを提供することで万全の態勢を整えていますが、サポート終了の影響は想像以上にあるかもしれません。
IT資産管理会社のLansweeperが33,000の組織で900万台のデバイスを監査した結果、企業向けのWindows 10 PCの47%が、IE11終了の影響を受ける可能性があると見込まれていることがわかりました(Neowin)。
Lansweeperは、Windows 10 PCの47%が影響を受ける根拠として、企業環境におけるWindows 10のバージョン毎のシェアを理由としています。Windows 10のバージョン毎のシェアは、21H2が21.37%、20H2が16.87%、21H1が8.06%となっており、これらの合計が47%となるのです。なぜこれら3つのバージョンだけがIE11終了の影響を受けるかに関しては、他のバージョンのWindows 10がすでにサポートが終了しているためだと説明しています。
実際は、Windows 10 21H2/21H1/20H2環境内で、IE11からMicrosoft Edgeへの移行は進んでいるはずで、47%という数字は、あくまで「可能性がある」数字ととらえておいたほうがよさそうです。
IE11のサポート期間終了後、IE11の廃止は2段階に分けて行われ、まず第1段階でMicrosoft Edgeへリダイレクトが、第2段階でIE11の無効化が行われます。Microsoft EdgeのIEモードで利用されるため、IE11のコンポーネント自体は削除されず維持されます。