Microsoftは7月のはじめ、サポート対象のWindows全てのバージョに対し、.NET Frameworkのセキュリティ問題を解決する更新プログラムを公開しました。ところがこの更新プログラムに不具合が存在し、.NET Frameworkを使用するアプリがクラッシュする不具合が発生する事が判明しています(Softpedia)。
Microsoftが公開したアドバイザリーによると、同更新プログラムをインストールした後、.NET Frameworkを使用するアプリケーションが動作しなくなる場合があるとのこと。
「COMコンポーネントを初期化するために.NET Frameworkに依存し、制限付きのアクセス許可で実行する」アプリケーションが影響を受け、"access denied"、"class not registered", "internal failure occurred for unknown reasons"といったエラーによりCOMコンポーネントのロードに失敗するそうです。一般的には以下のようなメッセージが表示されるとのことです。
Exception type: System.UnauthorizedAccessException Message: Access is denied. (Exception from HRESULT: 0x80070005 (E_ACCESSDENIED))
現在ワークアラウンドは存在せず、どうしても必要な場合は更新プログラムを一時的にアンインストールするしかない模様。
なお今回のアップデートはWindows 10の場合、累積アップデートに含まれており、今月の16日(現地時間)に公開された、KB4345421(version 1803)、KB4345420(version 1709)、KB4345419(version 1703)などが影響を受けるようです。
ただし、更新プログラムのアンインストールによってさらなる不具合が発生する可能性もあるため、今回の問題で特に困っていない場合、新たな更新プログラムが公開されるのを待つのが良いかもしれません。