AlmaLinux OS Foundationは4月15日(現地時間)、「AlmaLinux 9.4 Beta “Seafoam Ocelot”」をリリースしました(公式ブログ)。
現在、Intel/AMD (x86_64)、ARM64 (aarch64)、IBM PowerPC (ppc64le)、IBM Z (s390x)アーキテクチャ向けのベータ版ISOファイルを公式サイトからダウンロードすることができます。
AlmaLinuxはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のLinuxディストリビューションで、最新版ではRHEL 9.4 Betaの変更点がとりこまれたほか、アップストリームのRHELで非推奨化された一部のデバイスのサポートが行われています。
マシンのセキュリティとデータ保護を強化するための機能が導入され、Webコンソールやシステムロールの強化が行われています。システムの可用性と信頼性を向上させ、リカバリ操作を容易にし、ハイブリッドクラウド環境の仮想マシンのスナップショット機能を強化することを目的とした機能が導入されています。新しいシステムロールにより、論理ボリュームマネージャ(LVM)スナップショットの作成と管理が可能となり、データのバックアップとリカバリプロセスが改善されています。
AlmaLinux 9.4ではまた、古いハードウェアのサポート拡張サポートを提供することで上流となるRHELとの差別化も行われています。
これには以下のようなハードウェアが含まれています:
- aacraid - Dell PERC2, 2/Si, 3/Si, 3/Di, Adaptec Advanced Raid Products, HP NetRAID-4M, IBM ServeRAID & ICP SCSI
- be2iscsi - Emulex OneConnectOpen-iSCSI for BladeEngine 2 and 3 adapters
- hpsa - HP Smart Array Controller
- lpfc - Emulex LightPulse Fibre Channel SCSI
- megaraid_sas - Broadcom MegaRAID SAS
- mpt3sas - LSI MPT Fusion SAS 3.0
- mptsas - Fusion MPT SAS Host
- qla2xxx - QLogic Fibre Channel HBA
- qla4xxx - QLogic iSCSI HBA
AlmaLinux 9.4 Betaの変更点の詳細はリリースノートで確認可能です。