AV-Comparativesが実施した調査によって、Windows 10のシステムパフォーマンスに大きな影響を与えているアンチウィルスソフトがWindows Defenderであることが明らかとなりました(Softpedia)。
実施されたテストは、Windows 10 Fall Creators Updateを搭載したLenovo G50(Core i3プロセッサ、4GB RAM)で、ファイルのコピーや、圧縮・解凍、アプリのインストールや削除、プログラムの起動、ファイルのダウンロードなどを行うというものです。加えて一般的なベンチマークソフトのPC Mark 10 benchmarksも実行されています。
結果は上の表の通りで、Windows 10に標準で組み込まれているWindows Defenderが、最もシステムのパフォーマンスを低下させているという事がわかります。AV-C Scoreが60で最下位、PC Mark Scoreは最下位ではありませんが低ランクとなっており、トータルで最も悪い評価となっています。
大部分のアンチウィルスソフトは、ウェブサイトやファイルのコピーにはほとんど影響を与えないものの、アプリを始めて起動するときに最も遅くなるとのことで、AV-Comparativesはソフトによる最適化が行われる2回目以降のパフォーマンスを重視し、アプリを初回起動する場合と、2回目以降に起動する場合、両方の結果を明示しています。
今回の結果は、低スペックのローエンドデバイスで行われたもので、高速なプロセッサを搭載し、メモリも十分にあるマシンではこの結果よりパフォーマンスの影響が軽くなると思われます。