数日前のニュースですが気になったのでエントリー。Twitter対抗サービスとして期待を集めていたミニブログプラットフォーム「App.net」が、全フルタイム社員を解雇したことが明らかになっています(公式ブログ、The Verge、マイナビニュース)。
理由は大方の予想通り「有料ユーザーのサブスクリプション更新率の低さ」。フルタイムの従業員を雇用し続ける収入を確保できなくなったため、全社員をリストラするという過激な手段をとらざるをえなかったようです。ちなみに今後も契約社員を雇ってサービスは運営していく予定とのことなので、すぐに使えなくなるわけではありません。
もともとApp.netは、サードパーティアプリ開発者の自由を守ることを売りとしたTwitter対抗サービスで、運用資金はApp.netの利用者から徴収するビジネスモデルでした。有料というハードルの高さのせいか加入者が伸び悩み、途中で無料プランを導入するというテコ入れを行ったものの、状況は改善せず今日に至るという経緯があります。
App.netで開発されていたソースコードを公開する「opensource.app.net」というサイトも開設されていますが、これで運営状況が改善するとは思えません。何か起死回生の策があるのかどうか今後も注目だと思います。
ちなみに、Tweetbotで有名なTapbotsもNetbotというApp.net専用アプリをリリースしていたりするんですよね。開発者からは相当期待されていたサービスだと思います。