Appleのワイヤレス充電マット「AirPower」のプロトタイプの詳細が確認できる動画がYouTubeに公開されています(MacRumors)。
30分のYouTube動画は、91TechとApple Demoが協力して作成したもので、AirPowerのプロトタイプの外観だけでなく、内部の解析情報を確認することもできます。
プロタイプは実際には動作しなかったもののの、Macのターミナルから接続し、解析ツールをつかって調査が行われています。再起動後、AirPowerにコマンドを発行したところ、ファームウェアが2017年6月7日にインストールされたことや、コイルの設定など、プロトタイプに関するさまざまなな情報を得ることができた模様です。
プロトタイプは22個のコイルを搭載したモデルで、Appleは16コイルと22コイルの両方のバリエーションに関して特許を申請していたものの、実際にAirPowerに搭載される予定だったのは22コイルのバージョンだったことがわかります。
Appleは、iPhone、AirPods、Apple Watchなど複数のデバイスに電力を供給できるワイヤレス充電器として、2017年にAirPowerを発表しました。しかしその後問題が発生し、当初の発売日に間に合わなかっただけではなく、2019年3月に発売中止となっています。
AppleはAirPowerが「高い水準」を達成できなかった事を、発売中止の理由に挙げています。具体的にどのような問題が発生したのかは不明ですが、コイルの重なりによる過熱の問題に直面したという報告もあります。
Appleは現在もAirPowerと同様の機能を持つ充電マットの開発を進めているという噂もあります。