Appleが「バッテリーゲート」問題の和解金として、iPhone 1台あたり92.17ドルの支払を開始したことがわかりました(9to5Mac)。支払われる金額は人によって異なり、多い場合総額1,000ドル近く支払われる場合もあるとのことです。
訴訟では、iPhoneのバッテリーが古くなったのにあわせ、AppleがiPhoneの性能を意図的に低下させたのではないかという点が争われました。
AppleはiPhoneの予期せぬシャットダウンを防ぐために、パフォーマンススロットリングを静かに展開しますが、この変更はユーザーに明示されることなく、2017年2月のiOS 10.2.1に含まれて出荷されます。問題が明らかにになったあと、Appleはこれを謝罪し、バッテリーの交換価格を引き下げ、この機能をオフにするオプションを追加し、またバッテリーの経年劣化の影響を軽減する新機能をiOSに導入しています。
Appleは2020年3月に5億ドルの和解金を支払うことに合意したものの、消費者詐欺の不正行為は否定しています。5億ドルのうち、3億1000万ドルが消費者に支払われ、これは請求1件あたり約92ドルの支払いに相当します。
対象デバイスはiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SEで、訴訟に参加したユーザーに対する支払が1月中に行われるスケジュールとなっていました。
SNSでMichael Burkhardt氏は、各92.17ドルの6つの支払いを示すスクリーンショットを共有し、他の複数のiPhoneユーザーも、今日支払いを受けたとコメントしているようです。