Appleのスマートフォン「iPhone」は世界中で人気を集めていますが、自分で作成したアプリをAndroidスマートフォンのように自由にインストールして使用する事はできません。
ソフトウェア開発者のDave Bennett氏は、「Apple doesn’t want you developing hobby apps」と題した記事を公開しAppleの姿勢を批判しています。
記事によると、同氏の趣味の一つはアプリを作成することで、アプリは、自分だけに関連したタスクに焦点をあてたものとなっているそうです。例えば、2年前にカスタムメイドの土壌センサーに接続し、植物が乾燥したときに自分に通知を送るAndroidアプリを作成したとのことです。
今年はNordic NRF52マイクロコントローラーを使ってBLEについて学び始め、iPhoneにセンサーの測定値を知らせるコンパニオンアプリを作成したものの、アプリをiPhoneにアップロードしてから1週間後、アプリが開かなくなったとのこと。
これは、Xcodeが提供するプロビジョニング証明書が1週間しか使用できず、アプリを使い続けるには、Xcodeでアプリを作り直し、毎週iPhoneにアップロードする必要があるからです。
年間99ドルのApple Developer Programに加入することで、最大1年間アプリを使用できるようになるものの、Apple Storeで配布しないアプリのために、これだけのお金が必要なのはかなり貪欲だと指摘しています。なお、ニッチな趣味のアプリをApp Storeに公開しようとしてもルール4.2により却下される可能性があるとのこと。
If your app is not particularly useful, unique, or “app-like,” it doesn’t belong on the App Store.
もしあなたのアプリが特に便利でも、ユニークでも、「アプリらしい」ものでもなければ、App Storeにはふさわしくありません。
iPhoneで自分が作成したアプリを実行する際の制限は、これまでもたびたび開発者から批判されてきました。Redditでもこの指摘に関する議論が行われています。
