AppleがMac App StoreからElectronフレームワークを使用して作成されたアプリを排除していることが分かりました(9to5Mac)。
複数の開発者のレポートによると、Electronを使用して作られたアプリは、Appleの自動レビュープロセスによってリジェクトされている模様。アプリ本体ではなく、Electronフレームワークが本来使用してはならないmacOSのプライベートAPIを呼び出していることが理由とされています。
検出されたプライベートAPIは以下の通りです。
CAContext CALayerHost NSAccessibilityRemoteUIElement NSNextStepFrame NSThemeFrame NSURLFileTypeMappings
Electronフレームワークは長年これらのAPIを使用してきたものの、Appleがアプリのレビュープロセスを変更し、アプリレビューガイドラインの違反の検出精度が向上した結果、今回の事態を招いた模様です。
Catalystフレームワークの導入をきっかけにした、Electronに対する取り締まりの強化とみる向きもあるようですが、AppleにCatalystの使用を強制するメリットが少なく、説得力に欠けるようです。
現在のところElectronアプリの開発者側が行える回避策は存在せず、今後フレームワークの修正を待つ必要があります。