AppleはMac用のプロセッサをIntelから独自の「Appleシリコン」に移行し、圧倒的なパフォーマンスの高さから業界に衝撃を与えています。
Appleシリコンの素晴らしさはAppleファンにとっては歓迎すべきできごとですが、それ以外のユーザーにとってはそうではないのかもしれません。アルファブロガーのJohn Gruber氏は自身のブログDaring Fireballで、最近大手出版社のレビュアーは、Appleシリコンを「不都合な真実」として、無視している状態だと指摘しています。
同氏はWorms and Virusesの「A Burger Without Heinz」という記事を引用しています。
この記事は、Wirecutterが「最高のラップトップ」というカテゴリーからMacBookを除外し、WintelラップトップとAppleのMacBookの比較をやめてしまったことに注目しています。数年前は当たり前に比較されていたのにもかかわらず、最近そうでなくなったのは、MacBookがWintelラップトップを凌駕していることを常に示すことを恐れているのではないかと推測しています。
Gruber氏もこれに同意し、表向きは中立である出版社のレビュアーが、Appleシリコンが性能と効率の両方で圧倒的に勝っているという明白な真実を繰り返し述べることが、多くの読者に受け入れられなくなることを恐れていると自身の考えを述べています。Macを好まないPCユーザーにとって、Appleシリコンは非常に不都合な真実であるため、気候変動に関するFox Newsカルト信者のように否定的になっているのだと主張しているのです。
Hacker Newsではこの意見に対し、macOSだけが動くMacと、他のOSも動くx86マシンは別物だから、比較するのは意味がないという反対意見も書き込まれています。