Apple社のリビングルーム用ハードウェア戦略は一環したビジョンを持たず、エンジニアは製品ラインについて悲観的だと、BloombergのジャーナリストMark Gurman氏がニュースレーター「Power On」で報じています(MacRumors)。
同氏によると、Appleのエンジニアが個人的にAppleのリビングルームハードウェア戦略の方向性について懸念を表明したとのこと。
Apple TVは、Appleのエコシステムに投資しているユーザーにとっては明らかにメリットがあるものの、AmazonやRokuといった安価な競合製品が市場を席巻しており、Apple社のセットトップボックスは大きく失敗しているとのこと。Appleがリビングルームにおける存在感を維持したいのであれば、より競争力のある価格のスティック状のApple TVを投入するか、より多くの機能を提供する必要があるとGurman氏は述べています。
しかし同氏は「今のところ、それがすぐに実現するとは考えにくい」とし、理由として「Appleエンジニアが、同社には強力なリビングルーム用ハードウェア戦略がなく、社内でもあまり楽観的ではないと話している」ことをあげています。
Appleは2023年にApple TVとHomePodを組み合わせたようなデバイスの発売を予定しており、Gurman氏は、もしそれがうまくいかなければ、リビングルーム製品から撤退することも検討しなければならないと主張しています。