The Informationは、Appleが第2世代のVision Proヘッドセットの開発を中断し、より安価なモデルの開発に専念していると伝えています。
Appleはもともと、Visionの製品ラインを2つのモデルに分け、1つは「Pro」モデル、もう1つは低価格のスタンダードモデルにすると見られていました。同社はこの1年間、次期Vision Proヘッドセットの優先順位を下げ、プロジェクトに割り当てる従業員を徐々に減らしてきたとのこと。
Appleはまず、第一世代モデルのコンポーネントのコスト削減と、次期モデル用のアップグレードディスプレイの開発に重点を移し、そして今回、少なくとも1つのサプライヤーに対し、次世代ヘッドセット「Vision Pro」の開発を中断することを伝えます。ただしヘッドセットの開発が中止されたわけではなく、A現在も、機能を抑えたより手頃な価格の「Vision」製品の開発を続けているそうです。
安価なVisionデバイスの目的は最大1,600ドルで販売されているハイエンドiPhoneとほぼ同じ価格で販売することで、Appleは機能を犠牲にすることなくコストを削減することに苦労しているとのこと。
Appleは、Vision Proのハイエンド・ディスプレイ・コンポーネントを廉価モデルにも残したいと考えており、コストカットはカメラの数の削減や、ヘッドバンドのシンプル化、スピーカーの小型化などによって達成される可能性があります。
Vision Proの主要部品を製造しているあるサプライヤーは、Appleから予想よりも需要が低いとする予測を受け、5月に50%の減産を行ったとのこと。Appleが今年生産したVision Proの台数は50万台以下で、8月までこれを大幅に上回る生産は予定されていないと伝えられています。
なお将来的にVision Pro 2の開発が再開する可能性はあるとのことです。
[via MacRumors]