コンピューターに対するインターフェイスを提供し、その他多くのアプリケーションを実行するための基盤となる「オペレーティングシステム」は、人類のソフトウェア資産として最も重要なものといえるかもしれません。
本日紹介する「ArchiveOS」は、これらオペレーティングシステムの中で、オープンソースで開発され、かつ開発が終了したものを保存するアーカイブプロジェクトです。
システムを保存し、次世代のユーザーがこれらのソフトウェアから学習できるようにすることが目的で、LinuxやBSD、DOS、Solarisのほか独自の技術に基づいて開発された膨大な数のOSがまとめられ、インストール用イメージがダウンロード可能となっています。
なお同プロジェクトの採用基準は以下のようになっています。
- システムがダウンロード可能なライセンスの元で公開されている
- システムが1年以上開発されていない
- システムの開発者がウロジェクトの終了を発表した
- システムの開発者が特定のバージョンの開発を中止した。
- システムのイメージを入手可能
このため、現在も開発が続いているOSは対象ですが、例えばRemixOSのように、大きな話題を呼びながら開発が中止されたOS等は含まれています。
ArchiveOSの使用方法
ArchiveOSのサイトトップのにあるLinux、BSD、DOS、Solaris、Othersといったメニューから同サイトにアーカイブされたオペレーティングシステムを閲覧することができます。
▲それぞれのカテゴリの内部ではアルファベット順にオペレーティングシステムが分類されています。上記画像のように「Linux」カテゴリの中には大量のオペレーティングシステムが存在していることがわかります。
▲OS個別ページには公式サイトへのリンクのほか、アーキテクチャやベースとなったOS、インストール用イメージへのダウンロードリンクなどが含まれています。
なおOSのインストール用イメージは、同プロジェクトがsourceforgeへアップロードしたものがリンクされている場合もあり、公式サイトからダウンロードできない場合にも対応しています。
まとめ
ArchiveOSを利用すれば、過去インターネット上に公開された各種オペレーティングシステムのインストールイメージをダウンロードすることができます。過去のシステムはセキュリティ上の問題などから常用するのは推奨されませんが、教育目的のためには役立てることができるのではないでしょうか。