M1 MacでLinuxを動かす「Asahi Linux」初のアルファ版が公開

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M1 Mac上でLinuxを動作させることを目指す「Asahi Linux」初のアルファ版が3月18日に公開されました(公式ブログPhoronix)。

アルファ版はまだ開発の初期段階で不安定な部分が残っており、「開発者とパワーユーザー」を対象とたリリースとなっています。アルファ版はMac Studioを除くM1 / M1 Pro / M1 Maxの各ハードウェアに対応し、インストールにはmacOS 12.3以降とroot権限が必要です。

インストーラを実行すると、macOSパーティションのサイズ変更(必要な場合)と、新しい OS のインストール方法を案内する一連のプロンプトが表示されます。macOSとLinuxが共存できるように想定されており、インストーラーは、サイズ変更を実行する以外、macOSの環境を削除したり、影響を与えたりすることはないそうです。

Multiboot

インストーラーは以下のオプションを提供します。

  • Asahi Linux Desktop: Arch Linux ARMをカスタマイズした環境。完全なPlasmaデスクトップとデスクトップ環境のための基本的なパッケージが付属。グラフィカルなファーストブートセットアップウィザードが含まれているので、設定を変更したり、最初のユーザーを作ったりするためにあちこち調べる必要はない。デフォルトではrootのパスワードは設定されていない。
  • Asahi Linux Minimal (Arch Linux ARM): Appleシリコンマシンのブートプロセスとハードウェアに統合するための最小限のサポートパッケージのみを備えたバニラArch Linux ARM環境。
  • UEFI environment only (m1n1 + U-Boot + ESP): ディストリビューションはなく、最小限のUEFIブート環境のみ。USBドライブからOSインストーラを起動して、好きなものをインストールできる。

現在、全てのM1、M1 Pro、M1 Maxデバイス(Mac Studio除く)で、WiFi、USB、NVMe、ディスプレイ機能、Ethernetなどの基本機能の動作がサポートされています。ただし、3D GPUアクセラレーションはまだ動作しておらず、M1マシンのヘッドフォンジャックは不安定で、Mac MiniのHDMI出力は動作しません。USB3、スピーカー、ディスプレイコントローラーもまだ対応していません。今後、GPUアクセラレーション、DisplayPort/Thunderboltのサポート、Bluetooth、Neural Engine機能、ビデオアクセラレーション、CPUディープアイドル、スリープモード、カメラ統合などの機能が追加される予定です。

Asahi Linuxのアルファ版の詳細はこちらで確認可能です。

また公式TwitterアカウントにはAsahi Linuxが起動する様子を撮影した動画が投稿されています。

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