Microsoftは先日、Windows 11の最小システム要件に、Intelの第7世代Coreチップの一部を追加することを発表しました。
ただし、新しくサポートされることになったのは、Core i5-7640X、Core i7-7740X、Core i7-7800X、Core i7-7820HQ、Core i7-7820X、Core i7-7900X、Core i7-7920X、Core i9-7940X、Core i9-7960X、Core i9-7980XEの10種類のCPUで、これらを除けばWindows 11が動作するのは、Intelの第8世代Core以降を搭載したデバイスということは変わっていません。
MicrosoftはISOファイルやメディア作成ツールを利用して、最小システム要件を満たさない古いPCにも、非公式にWindows 11をインストールすることができることを認めていますが、これらサポート外の環境では更新プログラムの提供が行われない可能性があると警告しています。
このようななか、ASUS社は、Microsoftが指定した最小要件よりも古いIntel CPUを搭載可能な、一部のマザーボードをサポートするためのBIOSアップデートのテストを開始したことがわかりました(Windows Latest)。
古いCPUをWindows 11でサポートするためのテスト
今年の7月、ASUSはどのようなマザーボードがWindows 11へのアップグレードに対応しているのかを説明するガイダンスを共有しました。この資料によるとASUSはTPM 2.0を搭載し、Intel第6世代および第7世代のプロセッサを搭載できるマザボードのサポートを約束しています。
実際、Microsoftの最小システム要件に含まれていない、Intel 第6世代および第7世代のプロセッサに対応した多数のZ270マザーボード向けに、Windows 11対応のBIOSアップデートを公開しています。
例えば、第6世代および第7世代のIntelプロセッサに対応した「MAXIMUS IX FORMULA」のBIOS 1501の変更履歴には、Windows 11への対応が言及されています。
Support Windows 11 by default, no settings changes required in the UEFI BIOS
Windows 11 を標準でサポートし、UEFI BIOSでの設定変更は不要です。
またSTRIX Z270F GAMINGのBIOSアップデートでも、Windows 11のサポートが予告されています。
Support Windows 11 by default, no settings changes are required in the UEFI BIOS. Please note that this is a beta BIOS version of the motherboard which is still undergoing final testing before its official release
デフォルトでWindows 11をサポートし、UEFI BIOSの設定変更は必要ありません。なおこのマザーボードのベータ版BIOSは、正式リリース前の最終テスト中であることにご注意ください
MicrosoftがWindows 11の最小システム要件を今後緩和することは考えづらい状況ですが、ハードウェアメーカーが古い製品でWindows 11をサポートするための独自の取り組みが始まっているようです。