「AutoChargeInhibit」というユーティリティを使えば、MacBookでもバッテリーの充電率を制御できるらしい、という有力な情報をゲットしました(Appleちゃんねる)。
このユーティリティは、MacBookにアダプタを挿しっぱなしのままで、「80%の充電率に到達に到達すると充電を中止」し、「40%の充電率まで下がると充電を開始」するという動作をソフトウェアだけで実現するもの。
うまく動けば、Windowsノートで採用されている「いたわり充電」をMacBookでも再現できるかもしれません。ということで早速試してみました。
ダウンロード
AutoChargeInhibitのページの一番下から、Gumroadを使ってダウンロードできます。金額のところに0を明示的に入れればダウンロードできるようです。
実行
「AutoChargeInhibitRunRoot.app」を実行します。パスワードの入力を求められるので入力します。お試しの場合はこれだけでOKです(常用する場合はログイン項目に追加する必要があります。
MacBook Late 2008ですが、充電率が80%に到達すると、MagSafeアダプタのLEDが緑とオレンジの点滅を繰り返し、ChargeInhibit状態になったことが確認できました。
惜しいが「いたわり充電」ではなさそう
「AutoChargeInhibit」の動作は、バッテリーの決められた充電率の範囲をいったりきたりするという意味では「いたわり充電」にかなり近い動きだと思いますが…
- いたわり充電の場合: 80%到達 >> AC駆動 >> 40%到達
- AutoChargeInhibitの場合: 80%到達 >> バッテリー駆動 >> 40%到達
という違いがあります。
日常的にバッテリーを使ってしまい充放電回数が増えてしまう点が心配です。適正な充電率を保てたとしても、バッテリーの寿命増加にはつながらない可能性があります。
感覚的にアダプタのLEDの緑とオレンジの点滅も心臓に悪い感じなので(汗、個人的に常用することはないと思いますが、今まで技術的に不可能だと思っていた、ソフトウェアでの充電制御が一歩前進したことは意義深ことだと思います。
おまけ: もとにもどす方法
1回起動すると再起動してもChargeInhibitのままでした。ひょっとしたらAutoChargeInhibitを起動した状態で40%まで待ち、充電が開始してから再起動しないともとに戻せないかもしれません。お試しで実行する方は注意してください。
私は、AutoChargeInhibitをAppleScriptエディタで開いて、theStartChargePercentを100に変更して戻しました(これで良いのか自信なしですが)。