マルウェア対策評価会社AV-Comparativesが2022年4月期の最新のレポートを発表し、Microsoft Defenderがシステムに負担を与えすぎていると厳しく評価していることがわかりました(Neowin)。最終的な評価では、Microsoft Defenderは、Total Defense Anti-Virusと並び最後から2番目で、かろうじて「標準」の評価を確保しています。
最終的な評価は以下の通りです。
今回実環境テストはIntel Core-i3、4GB RAM、SSDを搭載した最新のWindows 10 21H2 64bitシステムを使用して行われました。i3と4GB RAMは、一般的にアンチウイルスソフトウェアの影響を最も受けやすいローエンドPCをシミュレートするために使用されています。
以下のテストが行われています。
- ファイルのコピー
- 圧縮/解凍
- アプリケーションのインストール/アンインストール
- Microsoft OfficeとAdobe Acrobat Readerのアプリケーションの起動
- ファイルのダウンロード
- Google Chromeを使用したWebサイトのブラウズ
上記のテストで得られたスコアの合計を「AV-Cスコア」とし、上記の実環境テスト以外に、PC Mark 10 Professional Testing Suiteの合成ベンチマークも実行されています。
各製品のテスト結果は以下の通りです。
インパクトスコアは、評価値が満点の190点からどれだけ離れているかを示しており、このスコアが大きいほど、アンチウィルスソフトがシステムに与えた影響が大きいことを示しています。Microsoft Defenderのインパクトスコアは24.6であり、これはMicrosoft Defenderのスコアである165.4点が満点の190点より24.6点低いことを意味しています。
最近、Microsoft Defender for Endpointが大量にメモリを消費するという問題が報じられるなど、Microsoft Defenderにとって都合の悪いニュースが続いているようです。