Appleは現在、バッテリーが劣化したiPhoneで処理速度が低下する問題に対し、2018年中は保証外のiPhoneのバッテリー交換料金を3,200円に値下げするなどの対応を行っています。
「iPhoneのバッテリーとパフォーマンスについて、お客様にお伝えしたいこと」によると、速度低下の原因は、iOS 10.2.1でiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SEの予期しないシャットダウンを防ぐため導入された、新しい電力管理機能にあると説明されていますが、この機能はiPhone固有のもので、iPod TouchやiPadなど他のApple製品には適用されないことが判明しました(Engadget日本版)。
Appleのドキュメント「iPhone のバッテリーとパフォーマンス」には、以下のような記述が確認できます。
iOS 10.2.1 (2017 年 1 月リリース) には、旧モデルの iPhone でこういった突然のシャットダウンが起きるのを防ぐための機能改善が盛り込まれました。これには、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE で、パフォーマンスの瞬間的なピークをダイナミックに管理し (ただし必要な場合のみ)、デバイスが突然シャットダウンするのを防ぐ機能が含まれています。この機能は、その後、iOS 11.2 を搭載した iPhone 7 や iPhone 7 Plus にも拡大されました。Apple では今後も引き続き電源管理機能を強化していく予定です。この機能の唯一の目的は、突然のシャットダウンを防ぐことにより、現在お使いいただいている iPhone をさらに長くお使いいただけるようにすることにあります。なお、この電源管理機能は iPhone 固有のもので、他の Apple 製品には適用されません。
最後の部分に「この電源管理機能は iPhone 固有のもので、他の Apple 製品には適用されません。」とあり、同様の機能がiPadやiPod touchなどiOSで動作する他のデバイスに影響しないことが明記されているのです。
なぜiPhoneだけに特別な電源管理機能が必要なのか理由は不明ですが、iPadやiPod touchユーザーが、速度低下問題を心配する必要はないのは確かかもしれません。