ドイツのセキュリティソフトウェア調査会社AV-TESTは5月28日、Windows 10のホームユーザー向けのアンチウイルスソフト製品を比較した2019年3月〜4月期の調査結果を発表しました(Softpedia)。
同社が行うテストは、アンチウイルスソフトをシステムの保護、パフォーマンス、ユーザビリティの3つの観点で比較し、それぞれ6点満点で評価するというもので、合計18点が最高となります。
今回の調査ではBitdefender、F-Secure、Kaspersky Lab、McAfee、Symantecの5つのベンターのセキュリティソフトが最高の18ポイントを獲得し、17.5ポイントでAhnLab、Avast、AVG、Avira、Microsoft、VIPRE Securityの製品が続いています。
一方最低は合計15.5ポイントのPC PitstopのPC Maticで、保護が6ポイント、パフォーマンスで6ポイントを獲得したものの、ユーザビリティがわずか3.5ポイントということからこの結果となりました。
Windows Defenderが高評価を維持
今回の結果で注目は、Microsoftが開発し、Windows 10に標準搭載しているWindows Defenderです。
Windows DefenderはAV-TESTの調査でトップランキングを維持し続けており、今回の調査でもシステムの保護で6ポイント、パフォーマンスで5.5ポイント、ユーザビリティで6ポイントとほぼ満点を獲得しています。
システムの保護の面では、ゼロデイマルウェア攻撃、および直近4週間にみつかったマルウェアに対する攻撃を100%防ぐことに成功し、業界平均の99.3%、100%を上回っています。またユーザービリティの面でもWeb閲覧中の誤検知による警告が報告されおらず使い勝手が良いことがわかります。正規のソフトウェアをマルウェアとして警告する事例が1つあったそうですがこれも業界平均の3を下回っています。