RSSはブログを始めとしたWebサイトの更新情報を提供するためのシステムです。
現在はSNSなどを使って更新情報を共有することもできるため、RSSを提供しないプラットフォームも増えてきましたが、あなたがもしブログを作成しているのならば、必ずRSSを提供するようにした方が良いかもしれません。
イタリアのミラノ在住のPaolo Amoroso氏は、自身のブログ記事「Why your blog still needs RSS」でその理由を述べています。
同氏は、RSSを提供しないことは、検索エンジンやソーシャルプラットフォームへのトラフィックのコントロールを完全に放棄することを意味するとし、RSSはブロガーが読者との直接的なコミュニケーション・チャンネルと関係を確立するために残された数少ない選択肢の一つだと指摘しています。
RSSには検閲も存在せず、フィードを購読している読者は、GoogleやFacebook、Twitter(X)がどのように判断しようと投稿をすべて見ることができるというメリットもあるのです。
また、RSSを購読している読者が少数でも、その読者は熱心なファンである可能性が高く、記事にリンクをはってくれたり、他のメディアで紹介してくれたりするなどの派生効果が期待できるとしています。
RSSに対する反対意見には次のように反論しています。
- RSSではWebサイトを訪問せずにコンテンツを入手できるため広告を収益化することができない: 対策として、記事の断片だけを含む部分的なRSSフィードを提供できる。
- RSSフィードはWebスクレイピングやコンテンツの盗用を容易にする: ブログが十分に価値のある場合、スクレイパーにとってRSSフィードのある無しはほとんど無意味だ。
Googleは2013年にユーザーの減少などを理由として、Google Readerを終了しましたが、その後立ち上がったFeedlyなどの代替サービスは現在も多くのユーザーによって使用されています。Hacker NewsでもRSSに関する議論が行われていますので興味のある方は参考にしてみてはいかがでしょうか。