CentOSプロジェクトは5月25日(現地時間)、CentOS 6系の最新版「CentOS 6.8」をリリースしました(アナウンス、Softpedia、slashdot)。i386、x86_64アーキテクチャ対応のインストールメディアを各地のミラーサイトからダウンロードすることができます。
CentOS 6.8では、最新のLinux 2.6.32カーネルの採用によりXFSファイルシステム上で300TBのデータを保存できるようになったほか、ネットワーク接続管理ユーティリティ「NetworkManager」で提供されているVPNエンドポイン機能が、これまでのOpenswan IPsecの実装ではなく、libreswan libraryを使って提供されるよう変更されています。またSSSD (System Security Services Daemon)でSSLv2プロトコルがデフォルトで無効化され、スマートカードサポートが追加されています。
アプリケーションではLibreOffice 4.3.7、Squid 3.4への更新や、Git、Yum、Postfix、OpenLDAP、stunnel、vsftpdのTLS1.2のサポートが行われています。
また、DMIテーブルの内容をダンプすることができるdmidecodeツールがSMBIOS 3.0.0をサポートし、NTDpの代替ソリューションとしてchronyパッケージが追加、SSLv3がデフォルトで無効化され、Hyper Vサポートの改良も行われています。