OpenAIは先日、ChatGPTのMacアプリを一般公開しましたが、そのアプリがユーザーとの会話をプレーンテキスト形式で保存しているため、プライバシーに関する懸念が存在するとの指摘が行われていることがわかりました(9to5Mac)。
なお、OpenAIは9to5Macが記事を公開した後すぐにアプリをアップデートし、問題に対処したとのことです。
この問題は、もともと開発者のPedro Vieito氏がThreadsへの投稿で指摘したものです。ChatGPTアプリは、macOSのサンドボックスシステムを使っていないため、アプリの環境設定ファイルやキャッシュファイルを見ることができ、すべての会話がプレーンテキストで保存されている事を発見したそうです。
ChatGPTアプリとの会話は「Library > Application Support > com.openai.chat」にプレーンテキストで保存されているため、Mac上で動作している他のアプリやプロセス、マルウェアから会話にアクセスすることができるとのことです。
9to5MacもChatGPTの会話がプレーンテキストで保存されていることを確認することを確認し、クリックするだけでChatGPTアプリからデータを収集するツールを構築することができたそうです。
プレーンテキスト形式でデータを保存するアプリは多数存在すると思いますが、機密情報を含む重要な会話をChatGPTと行っているという方は、最新版にアップデートした方がよさそうです。