LinuxにGUIが実装されて以来、他のOSそっくりの外観を再現するプロジェクトが多数生まれました。
本日紹介する「Chicago95」もそのようなプロジェクトの一つです、Microsoftが1995年に発売した大ヒットOS「Windows 95」の完全再現を目指して開発が進められており、開発者のgrassmunk氏は、XFCE/GTK2/GTK3を使用した、Windows 95風の既存のテーマに不満があり、全体的に一貫性のあるものを作ろうと思ったと開発の動機を説明しています。
以下のような特徴を持っています。
- Classic95で開始したアイコンテーマを完成させるための新アイコン。
- GTK2とGTK3テーマ。
- Redmond XFWMのテーマをより正確にWindows 95を反映するように編集。
- Chicago95 Plus! Windows 95/98/ME/XPのテーマをプレビューしてインストールするツール。
- ゼロから作り上げたプリムスのテーマ。
- MS-DOS にインスパイアされた oh-my-zsh のテーマ。
- HiDPIモニターを部分的にサポート。
- Libre Office 6+のための部分的なアイコンテーマ。
スクリーンショットはこちらで公開されています。
▲スタートメニューの再現。
▲計算機アプリやコマンドプロンプトの再現。
Debian 9/10/Testing/Unstable、Ubuntu 18.04〜20.04用のパッケージが準備されているほか、手動によるインストールマニュアルも公開されています。
Windows 95は不安定になることも多かったOSですが、Chicago95ならばかなり安定した状態でWindows 95風のGUIを楽しむことができそうです。興味をもった方は実際に試してみてはいかがでしょうか。