Googleは28日(現地時間)、Mac用Chromeの最新ベータ版「Chorme 38」をリリースしました(Chromium Blog、TUAW)。
Chrome 38の最大の特徴は、64bit版のChromeとして公開されたことです。64bit版のChromeでは、これまでの32bit版Chromeと比較して、パフォーマンスとセキュリティが向上。さらに64bit化されたことで、32bit版のシステムライブラリを読み込む必要がなくなるため、起動速度が高速化し、全体のメモリ使用量が減少する利点もあるとのこと。
初期のIntel Macには対応していないというデメリットもあるようですが、ほとんど全てのMacはそのまま移行できるみたいです。なかなかよさげなので、一足先に試してみました。
インストール
インストールはとても簡単で、サイトからdmgファイルをダウンロードしてアプリケーションフォルダにコピーするだけです。
バージョン番号の最後に「(64-bit)」という表記が見つかればベータ版のインストールに成功しています。
まだ少ししか使ってませんが、心持ち軽くなったかなという気もします。
インストールできない初期のIntel Macはどうなる
ブログによると、64bit版Chromeは最初期のIntel Macを除きインストール可能ということ。ブログで次のように書かれています。
Nearly every Mac user has a computer capable of running this 64-bit version, so we’re automatically updating all Mac Chrome beta channel users. Those few users with first-generation Intel Macs will miss out on the fun, but as we bid them farewell, we’ll remind them that they’ll still be able to run the latest version on the stable channel, Chrome 37.
「first-generation Intel Mac(おそらく Core Duo搭載のMac)のユーザーは64bit版のChromeを実行することができないけれども、最新の安定版Chrome 37を動かすことができる」とあります。
そうするとChrome 38が安定版になったとき、64bit版のChromeが使えないMacのユーザーがどうなるのか気になりますが、Computerworldでは、Firefoxのような他のブラウザに移行するか、リスクを覚悟で古いバージョンのブラウザを使うしかないという見方をしています。
安定版Chrome 38がリリースされる日付は、10月中旬とみられているので、初期のIntel Macユーザーは次回メジャーバージョンアップ版Chromeがどうなるのか注目しておいたほうが良いかもしれません
追記
「Mac 32 ビット版の Chrome の更新について」に説明がありました。「Mac 32 ビット版のパソコンをお使いの場合は、まもなく Google Chrome のアップデート(新機能、セキュリティ修正プログラム、安定性に関するアップデートを含む)が受信されなくなります。」とのこと。
Mac 32ビット版のパソコンとは、Intel Core SoloおよびIntel Cocre Duo搭載のMacのことで、Appleアイコンから「このMacについて」をクリックし、プロセッサの横に表示されている情報を見れば確認することができます。