ChromiumベースのブラウザであるMicrosoft EdgeとGoogle Chromeは、Chromiumの更新によって今後Windows 10でよりスムーズに動作することになるかもしれません。
GoogleのエンジニアBruce Dawson氏は、Windows 10のアンチウイルスソフトやスキャナが新規ファイルを一時的にロックするように設定されている場合、特定のブラウザの機能が正常に動作しない場合があることを発見し、それに対処する処理をChromiumに加えています(Windows Latest)。
この問題はブラウザがシステムドライブにインストールされていて、アンチウイルスソフトがChromeのようなサードパーティ製ソフトによって作られた新規ファイルをスキャンするように設定している場合に顕著に発生する模様。
ブックマークやその他のファイルを保存する際に問題が発生することがあり、この問題に対処するため、Chromiumで、元のファイルのバックアップコピーを作成し、ReplaceFileステップを数回再試行するような変更が加えられたのです。
変更はWindows版にだけ影響し、監視ソフトウェアによってはリネームステップが確実に失敗するという報告もあり、ループで再試行することは価値があると、説明されています。
変更は12月30日にChromiumに取り込まれており、今後EdgeやChromeに反映されることが予想されます。
ダークモードの改良
この他、ダークモードに関する改良も行われています。
Microsoftがビデオやオーディオのポップアップメニューなど、Chromiumに不足しているダークモード機能を追加する変更を行い、Googleもまたスクロールバーをシステムのライト/ダークテーマ追随するよう更新しています。
Chromiumベースのブラウザは今後のアップデートで、ダークモードがさらに改善されることが期待できます。