Flotatoの作者Morten Just氏が実施したテストによると、通常の軽量ウェブブラウジングテストでmacOS Big Sur上で動作するChromeがSafariよりも10倍以上のRAMを使用していることがわかりました(MacRumors)。
Just氏は最新バージョンのmacOS上で2つのシナリオを使いブラウザのテストを行っています。
最初のテストは仮想マシン上で行われた、Twitterを開いてスクロールし、Gmailで新しいタブを開いてメールを作成するという典型的なブラウジングパターンをシミュレートするものです。Chromeは1GBのRAM使用量にすぐに達したのにタイし、Safariは80GBのRAMしか使用していなかったそうです。
次に54個のタブを開く実機MacBook Proを用いたストレステストでは、Google ChromeはSafariと比較してタブあたり24倍のRAMを使用していることがわかったとしています。Chromeはタブを開く度に290MBのRAMを使用したのに対し、Safariは12MBのRAMしか使っていなかった模様です。
Chromeは高速な反面、メモリを大量に消費することで知られていますが、Googleは最近この問題を解決するための作業を進めています。またHacker Newsには、作者のテストはSafariレンダラプロセスが含まれず、ブラウザプロセスのみを測定していため、結果が正確ではないと指摘するコメントも書き込まれています。テストの結果は衝撃的なものですが、本当に正しい値を測定しているのか、正確な検証が求められることになりそうです。