現在、「ftp.jaist.ac.jp」からChromeを使ってファイルをダウンロードしようとすると「この先のサイトには有害なプログラムがあります」という警告が表示されてしまうようです。Windows用の圧縮解凍ソフト「7-Zip」をダウンロードしようとしたところ、上記画面が表示されたので気が付きました。最初はsourceforge.jpが原因かとも思ったのですが、詳細を確認すると原因はftp.jaist.ac.jpにある様子。
ftp.jaist.ac.jpの管理人の方のブログによると、本当に有害なプログラムがあるわけではなく、ftp.jaist.ac.jpが過去にミラーした、SourceForge.netのコンテンツの中のWindowsのEXE/DLLファイルがマルウェアと判定され(これも誤判定だったようですが)、つもりつもってftp.jaist.ac.jp自体が危険サイトとしてみなされるようになった、と説明されています。
これらはすべてfalse positiveで、本当にマルウェアだったことはありません。 しかし、見方によってはftp.jaist.ac.jpはたびたびマルウェアをホストしている危険なサイトに見えます。今回はGoogleが危険だとみなす閾値を超えたのでしょう。Googleセーフブラウジングによる判定は、すでに「疑わしくない」に変わっているので、数日中にこの警告は出なくなるはずです。
2015年3月11日時点で数日中に警告がでなくなるはずとされていますが、22日現在まだ警告が表示されたままです。Google Chromeの誤判定問題は窓の杜などでも発生しているようで、頭の痛い問題となっています。
以下とりあえずこの画面が表示されたときの対処方法を考えてみました。
信頼してそのままダウンロードする
警告画面で「詳細を表示 > このサイトをアクセスする」を選ぶと、Chromeでも警告を無視して、ファイルをダウンロードすることができます。
ただしファイル自体はダウンロードできても、今度はそのダウンロードしたファイルがブロックされてしまいます。
この場合、Chrome以外のブラウザ、例えばIE/Firefoxなどでダウンロードすることができます。
公式サイトからダウンロードする
7-Zipの日本語サイトではなく、本家公式サイトからならば、Chromeで何の警告もなくダウンロードすることができます。
7-Zip以外でも、本家公式サイトからダウンロードすれば警告が表示されない場合があります。実質同じファイルだとしても、危険なサイトからダウンロードしたファイルは危険であると判定されているのかもしれません。
まとめ
ftp.jaist.ac.jpは日本でも有数の歴史あるftpアーカイブサイトであり、意図的に不正ファイルを配布している可能性は低いと思いますが、真っ赤な警告画面が表示されれば普通のユーザーはパニックになってしまうと思います。
一刻も早く警告が解除されることを期待したいと思います。