Collapse OS - 文明崩壊後に備える軽量OS

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近年IT技術の進展は目覚ましいものですが、この発展がいつまで続くのか誰も予想することはできません。近い将来何らかの原因によって人類の文明が致命的なダメージを受ける可能性はつねに存在するのです。

本日紹介する「Collapse OS」は、2030年前に発生すると開発者
Virgil Dupras氏が危惧する、グローバルサプライチェーンの崩壊に備え、開発が進められている軽量なオペレーティングシステムです。

文明崩壊後は各種エレクトロニクス部品を従来のように製造することはできません。しかし、製造済みの部品は何十億個も転がっており、それらローテクな道具を使って、新しものを作り出すことはできます。マイクロコントローラーは特に強力であるものの、プログラムするためにはコンピューターが必要であり、そのために作られたのがCollapse OSだと説明されています。

Collapse OSは以下のような特徴を持っています。

  • 最小限/即席の機械で動作動かせる。
  • 即席の手段によるインターフェイス(シリアル、キーボード、ディスプレイ)。
  • テキストおよびバイナリコンテンツの編集。
  • 様々なMCUやCPU用のアセンブラソースのコンパイル。
  • 自分自身をアセンブルし、別のマシンに展開する。

プロジェクトの目的は可能な限り自己完結することで、拾い集めた部品で作った自分がデザインしたマシンに、外部のリソース(インターネットなど)なしでCollapse OSを構築しインストールできるようになることだとされています。

プロジェクトは完成!

Collapse OSは当初の目的を達成しており、こちらからダウンロード可能です。以下のような機能がリストアップされています。

  • Z80、8086、6809、6502の各マシンで、わずかなリソースで動作。
  • Z80、AVR、8086、6809、6502のバイナリをアセンブルすることができる。
  • 6502と6809のディスアセンブルが可能。
  • 6502と6809のエミュレーションができる(Collapse OS自体で!)。
  • AVRマイクロコントローラのプログラミングができる。
  • Forthの伝統的なエディタに似たコマンドラインテキストエディタと、UNIXのVIにインスパイアされたビジュアルテキストエディタを備えている。
  • ビジュアルバイナリエディタを搭載。
  • 適度な機能を持つForthインタプリタのフルパワーを備えている。
  • 非常にシンプル。コードの「本物」の部分は、200キロバイト未満である。
  • C言語で実装されたVMにより、あらゆるPOSIX環境上で動作する。
  • 最小限のツールでPOSIX環境から構築:必要なのはcc, make, cursesのみ。

Collapse OSが動作する様子を撮影した動画も公開されています。

また、Collapse OSのスレッドがHacker Newsに存在します。

2030年前にMacやWindowsが使えなくなる日がくるのか?Collapse OSが不要となる未来を期待したいと思います。