Microsoftは昨日、Windows 11の新機能「Recall」を正式に発表しました。
RecallをはじめとしたAI関連機能を実行できるPCは「Copilot+ PC」と呼ばれていますが、これら次世代 AI デバイスのハードウェア要件が公式サイトにて公開されています。
このページの情報によると、要件は以下の通りです。
- 承認されたリストのプロセッサまたはシステム オン チップ (SoC)。 承認されたリストには、40 以上の TOPS (1 秒あたり兆単位の操作) を持つニューラル処理ユニット (NPU*) を組み込むプロセッサまたは SOC のみが含まれます。
- RAM: 16 GB DDR5/LPDDR5
- ストレージ: 256 GB SSD/UFS 以上のストレージ デバイス
NPUはAI機能を実行するために最適化された特殊なプロセッサで、CPUやGPUよりも高速で反復的なタスクを実行するのに適しています。TOPSは、プロセッサが1秒あたりに実行できるコンピューター操作の数を示していて40TOPSは1秒あたり40兆回の処理を実行できるということになります。
Processor | NPU Power | Peak (with GPU/CPU) |
Snapdragon X Elite/Plus | 45 TOPS | 75 TOPS |
Intel Meteor Lake | 11 TOPS | 34 TOPS |
AMD Ryzen Hawk Point | 16 TOPS | 38 TOPS |
QualcommのSnapdragon X Elite/Plusは45 TOPSを実現しており(IntelやAMDのプロセッサは満たしていない)、これを採用した、新型の「Surface Pro」など先日発表された新しいデバイスのみが「Copilot+ PC」に該当することになります。
RecallはPC上で実行された作業をすべて記録し、すばやく過去に戻ることができる機能ですが、今後ライブキャプション翻訳や、自動超解像、Cocreatorによる画像やテキストの生成、高度なWindows StudioエフェクトなどさまざまなAI関連機能が、Copilot+ PCで利用可能となる予定です。