iOSアプリ開発と比較するとmacOSアプリ開発はマイナーな存在ですが、アプリの開発だけで生計を立てていくことは可能なのでしょうか。「The lowtech guys」というブランドを立ち上げ、macOSアプリの開発を生業としている、Alin Panaitiu氏が2023年の収支内訳を公開しています。
The lowtech guysは、App Storeで3つのアプリを販売しています。
- rcmd 右Commandキーを使ったアプリ切り替えツール
- Grila キーボード中心のカレンダー
- Gamma Dimmer 基本的な画面の明るさ調整アプリ
「rcmd」が売上の大部分を締めていて2023年の数字は以下の通りだったとのことです。
- 売上: 14.9kドル。
- 収益: 11.5kドル
- コスト: 3.4kドル(App Store手数料や付加価値税、消費税など)
またApp Storeの制限により販売できないアプリについては、Paddleでアプリを販売している模様。paddle.comを利用しているのは、税務業務(付加価値税と売上税の計算、関連当局への送信、リバースチャージとチャージバックの処理など)を行っているからだとされています。
これまでPaddleではモニタの明るさを調整するアプリ「Lunar」だけを販売していましたが、最近画像や動画のオプティマイザー「Clop」の販売を始めたそうです。ここでの2023年の数字は以下の通りです。
- 売上: 93.5kドル
- 収益: 73.3kドル
- コスト: 20.2kドル
結果を合算して計算すると月額5800ドル相当の収入となり、コンサルタントとしてかせぐにはほど遠いものの、悪くはないものの悪くはないとまとめられています。同氏は、コンサルタントで働くことで高い報酬を得られるかもしれないが、差額で時間を買っていると新時代とし、これに共感するコメントがHacker Newsにも寄せられています。