Debian GNU/Hurd開発チームは7月7日、Debian GNU/Hurdの最新版となる「Debian GNU/Hurd 2019」をリリースしました(アナウンス、Phoronix)。
Debian GNU/Hurd 2019はDebian公式リリースではありませんが、公式の移植版としてメンテナンスが続けられています。Debian GNU/Hurd 2019に含まれるパッケージは、Debian 10.0 "Buster"がリリースされた時点の"Sid"のスナップショットで、含まれるパッケージは大部分同じとなっています。
Debian GNU/Hurdは現在、i386アーキテクチャで利用可能で、Debianアーカイブの約80%が使用できるとのこと。
以下のような新機能がリストアップされています。
- ACPIトランスレーターの追加。現在システムのシャットダウン時だけ。
- LwIP TCP/IPスタックがオプションとして利用可能に。
- PCIアクセスを管理するPCIアービターの導入。
- LLVMのサポート
- 保護されたペイロード、優れたページング管理、メッセージディスパッチ、gsync同期などを含む新しい最適化
インストールに必要な各種情報は「Debian GNU/Hurd Configuration」から辿ることができます。