調査企業StatCounterの2024年2月のデータによると、世界デスクトップOSシェアで、Linuxのシェアが4.03%に急増している事がわかりました(linuxiac.com、slashdot)。
1位のWindowsは72.13%と圧倒的で、2位のmacOSの15.46%からも引き離されていますが、Linuxのシェアが増加していることは確かです。デスクトップLinuxのシェアが3%に到達するのには30年以上必要でしたが、3%から4%へは、わずか8ヶ月間での達成となります。
ZDNetのVaughan-Nichols氏はLinuxが成長している理由を5つリストアップしています。
- MicrosoftはWindowsにかつてほどの興味がない。最近のMicrosoftの利益はAzureクラウドとSaaS、特にMicrosoft 365からもたらされている。
- SteamのおかげでLinuxゲームも成長中。Steamで配信されるゲームの中にはLinuxで動作するものも多くなってきている。
- Linuxディストリビューションが使いやすいことを、ユーザーがようやく理解しつつある。仕事や遊びのたに簡単に使うことができる。例えばLinux Mintは誰にとっても簡単に使用できる。
- Linuxデスクトップソフトウェアの検索とインストールがかつてないほど簡単になった。Flatpak、Snap、AppImageなどのアプリケーションインストールシステムが充実してきた。
- Linuxデスクトップはインドで人気が高まっている。インドは今や世界第5位の経済大国であり、今も成長を続けている。インドでもWindowsが1位だが、2位はLinuxで15.23%を獲得している。インドの経済がテクノロジーに依存しており、プログラマーはLinuxユーザーが多い。
Linuxがインドで人気なのは知りませんでした。
Linuxは古いハードウェアで動作する場合が多く、来年Windows 10のサポート期限が切れたあとLinuxへの移行を考えている方もいるかもしれません。デスクトップLinuxシェアの推移に今後も注目が集まりそうです。